都々逸 ~ドドイツ

ナカユミ

2009年09月03日 21:08

都々逸ってナニ
という人もいるかもしれません

天保年間、江戸の寄席で流行った
七・七・七・五調の詩形の
三味線と共に歌われる流行歌だったみたい
江戸の人々は生来の唄好き、
誰でも歌えて大衆娯楽として広まったトカ

その当時は、男女の色香をうたったものも多くて
色っぽいんだけど
でもそこは江戸の粋が織り込まれていて
私は好きなんですねえ

カッコいいのが

    三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい
     さんぜんせかいのからすをころし、ぬしとあさねがしてみたい


これは
朝を告げる象徴である鳥が鳴き始めると
あなたと離れなくてはいけないのが惜しくて、
あなたとこのままゆっくり寝続けることが出来るなら
そんないまいましいカラスなんか
死んでしまえばいいのに

「君とモーニングコーヒーを」どころの
話じゃなかったわけ(笑)!

しかもこれは幕末の志士
高杉晋作の作だと言われています
(木戸孝允作とも。諸説アリ)



攘夷派、開国派と国は大揺れに揺れ、
自分の反対勢力に狙われて
いつ、命を落とすかわからない
だから「この幕末の大変な現況(三千世界)の反対勢力(カラス)に
煩わされることなく、キミと一緒にいたい」という
解釈もあるとか

そんな殺伐とした日常を送っていたにもかかわらず
好きな人相手に三味線爪弾きながら
こんなこと言ってたかと思うと
ロマンチック


「高杉晋作・・誰?」という方にはタイムリーに
来年のNHK大河ドラマ
坂本龍馬の生涯を描いた福山雅治さん主演の「龍馬伝」でチェックできます
高杉晋作は同時代を生きた革命志士
キャストが気になるところです~
来年の大河ドラマを見ながら
「あ、この人こんな色っぽいことも言ってたのね・・」
と思い出すのもオツかと


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